米大統領選、ロシアはトランプ氏勝利期待 米情報機関が示唆
Jonathan Landay Andrew Goudsward [ワシントン 9日 ロイター] - 米情報機関を統括する国家情報長官室(ODNI)の当局者は9日、今年の米大統領選でロシアが勝利を望む候補者はこれまでの選挙と変わっていないと述べ、ロシア政府が今回もトランプ前大統領の勝利を期待しているとの見方を示した。 ODNIの当局者は選挙の安全保障に関する記者会見で、ロシアが望む候補者の氏名を具体的に挙げなかった。ただ、情報機関の判断に変化はないと述べ、ロシアが大統領就任を望んでいるのはトランプ氏だと示唆した。 情報機関はロシア政府が2016年と20年の米大統領選に介入し、ヒラリー・クリントン氏やジョー・バイデン氏との対決でトランプ氏を勝たせようとしたと分析している。 当局者は「米国のウクライナへの対応や、より幅広い対ロシア政策に鑑みて、米大統領選でロシアが勝利を望む候補者に変化がないことが分かっている」と説明した。 記者会見には連邦捜査局(FBI)など他の情報機関も同席した。 トランプ陣営の報道官は「トランプ前大統領が大統領執務室にいた間、ロシアや米国の全ての敵対国は米国がどう対応するかを警戒して抑止されていた」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻が示すようにバイデン政権はロシアに対して弱腰だと指摘した。