きょう「清明」ナシの花咲く ペコッテファーム【山口】
4日は二十四節気の一つ「清明」。「清浄明潔」の略語で桜や草木の花が咲き、春先の生き生きとした頃を指す。山口市阿東生雲中のナシ園「ペコッテファーム」(金子雅人園主)ではナシの花が咲き始め、白くかれんな姿を見せている。 同園には面積約7000平方㍍の農地に新水、豊水、幸水など10品種130本の木がある。2日には早咲きの品種である新高が、直径約2㌢ほどの純白の花を付けた。 種類によって開花時期が異なるが、もうすぐそろって見頃を迎える。木々は果実を付けて低くしなるため、満開になると真上から花の絶景が楽しめるという。ただ、イベント開催時以外は一般開放していない。 金子園主(32)は香川県出身。結婚を機に移住し、2年間の見習い期間を経て昨年4月に後継者がいなかった農園を継承した。園名の「ペコッ」は韓国語でナシの花の意で、お辞儀の擬音語「ぺこっ」を兼ねる。ナシの花言葉「愛情」と合わせ、すべてものにお辞儀をするように感謝し、愛情をもって接してきたいとの思いを込めている。「ここまで来るのにいろんな人に助けてもらった。受け継いだ木々を育て、ナシを通して恩返ししていきたい」と話した。