阪神・大山 「来る途中の道を変えました」で完全復調2戦連続3安打 「本当に迷惑というか、助けられてしかいなかったので」
「阪神15-2中日」(20日、甲子園球場) 仲間と交わす勝利のハイタッチが何よりもうれしかった。先制打を含む2試合連続の猛打賞で打線を奮い立たせた阪神・大山悠輔内野手。頼もしい男が完全に調子を取り戻した。 【写真】先制適時打を放つ大山 願掛けが実った? 「ここまで本当に迷惑というか、チームメートに助けられてしかいなかったので。何とか自分が今度は助ける番になりたいなと思っていた。必死にやった結果かなと思います」 前日19日の同戦で75打席目に待望の今季1号を放ち、4打数3安打で勝利に貢献。ようやく乗った波は逃さない。初回2死二塁の好機で迎えた第1打席。大野の直球を中前にはじき返し、先制点を奪った。もう心配はない。長いトンネルは脱した。2点リードの二回1死満塁で左犠飛を放ち、六回1死一塁では右翼へ二塁打。七回には2死一、三塁から左前適時打をマークした。 低空飛行を続けていたチームの中で結果を残せていなかった。個人の結果よりもチームの勝利を優先する性格の主砲。何とかしないといけない-。「来る途中の道を変えました」。19日から甲子園へ向かう道順を変え、いつもとは違う風景を目にして試合へと臨んだ。 不動の4番が目覚めたならば、チームの勢いは増す。「Hランプをともしたり、得点(を挙げたり)、チームが勝つ、これ以上のことはないので、これを続けていくのが大事」と大山。球団初の連覇へ一戦必勝でけん引する。