《ブラジル》四つ子妊娠知り「魂抜けた」=子供3人持つ母親が驚きで
3人の子供を持つ28歳の女性が、自然妊娠で四つ子を授かったと知らされ、「魂が体から抜けたかと思った」と驚きと同時に7人の母親になるという不安を表現した。マット・グロッソ・ド・スル州トレス・ラゴアス市在住のナターシャ・ジアスさんが妊娠を知った時の正直な気持ちを22日付G1などが報じた。 体調不良を訴えて病院の診察を受けた彼女は、全く予期していなかった知らせを受けた。「医者が私に不妊治療を受けているか尋ねてきたので『受けていない』と答えました。すると、彼は『三つ子の母になるなんて、あなたは幸運だね』と言ったんです。その瞬間、私の魂が体から抜け出たような感覚がして、頭が真っ白になり勝手に涙が溢れてきました」と回想した。 後日、超音波検査を受けた後、驚きはさらに増した。「隠れていた4人目の赤ちゃんが、2回目の検査で確認できました。その時、私は何を考えればいいのかわからず、泣きながら震えていました。私は既に3児の母親で、子育ての大変さは理解しています。それが7人に増えるなんて―と考えると経済的にも不安で、心の準備ができていない自分がいました」と複雑な思いを明かした。彼女は元パートナーとの間に2人、現在の夫アリソンさんとの間に1人の子供がいる。 夫アリソン・ライネルさん(35歳)は、他の3人の子供たちを学校へ迎えに行っていたため、四つ子発覚の瞬間には立ち会わなかった。「夫に4人の赤ちゃんの父親になることを説明しましたが、なかなか信じてもらえませんでした」と振り返った。 ナターシャさんの親族には双子の親戚が多いという。「私の祖母は双子を産んでいて、叔父たちも兄も双子の子供がいます。でも私は、これまでの3回の妊娠でそれぞれ1人ずつしか妊娠せず、4回目で4人も授かるとは思ってもいませんでした」と語った。 ナターシャさんによると、病院で検査を担当した医師さえ四つ子妊娠に驚いていたという。「彼の35年のキャリアで、自然妊娠による四つ子を見たことがないと話していました。私は排卵を促進するための薬を服用しておらず、医者からは過剰排卵したと説明を受けました」と話した。 産婦人科医のニュートン・イシカワ氏によれば、このケースは非常に稀であるという。「自然妊娠で双子を授かること自体が珍しく、胎児の数が多いほどその希少性は増します。この女性のケースは非常に珍しいですが、胎児の数が増えるにつれてリスクも高まり、早産の危険性も高まります」と説明した。