2024年に高知県で起きた特殊詐欺の被害はおよそ2億円…その手口と防止策を記者が解説 いま、私たちはどのようなことに注意するべきなのか
犯人は+1から始まる警察の電話番号や末尾が0110の電話番号を使い警察官を名乗って電話してくるケースがあります。その後、逮捕をほのめかしたり「あなたが事件に関与している」などとして「捜査に必要」「一時的に逮捕されない」などと送金を要求してきます。 ■京面龍太郎 アナウンサー 「逮捕」「捜査」などという言葉が出ただけで、こちらとしては不安に感じてしまいそうですね。実際には電話でそのような情報をやりとりすることは無いんですよね? ■野中麟太郎 記者 ありません。国際電話を経由して、ということになりますが、実在する警察署や「0110」の番号を使って信用性を高めたうえで、不安にさせるというのが、犯人側の狙いとみられます。警察も電話で逮捕をほのめかしたり、捜査状況を伝えたりすることはないと断言していますので騙されないようにしてください。 ■野中麟太郎 記者 続いて2つ目の手口は警察手帳や逮捕状のようなものを見せて信用させてくるということです。警察官をかたる特殊詐欺は電話からLINEなどの通信アプリにやり取りが移行する場合があります。その際、写真やビデオ通話で警察手帳や逮捕状のようなものを見せてくることがあるといいます。 警察手帳そのものや逮捕状の様式など、普段見ることがないので、さらに「不安」が重なり、相手の指示に従ってしまうケースがあるといいますが、こちらも、警察官が警察手帳や逮捕状を写真で送信したりビデオ通話で見せたりすることは絶対にありません。 ■藤崎美希 アナウンサー このような不審な電話やLINEが来た場合はどうすれば? ■野中麟太郎 記者 警察は、少しでも怪しいと思ったら警察総合相談電話#9110か最寄りの警察署に相談するよう呼びかけています。 毎年といっていいほど、様々な詐欺の手口が生まれています。警察などの呼びかけにふれその手口を知ることに加え、ぜひ、周りの方にも注意を呼び掛けていただいて家族・地域ぐるみで被害を防いでほしいと思います。
テレビ高知