不可解な判定に「PKだと言える何かを見つけられればいいね」も…シメオネ監督、CL2連敗に「我々の決定力不足」
アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、23日のリール戦を振り返った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。 今夏に2億ユーロ(約325億円)以上の大型補強を敢行し、悲願のビッグイヤー戴冠を目指すアトレティコ・マドリードは、23日に行われたチャンピオンズリーグ第3節でリールと対戦。ここまで1勝1敗のロヒブランコスは、本拠地『メトロポリターノ』にレアル・マドリードを打ち負かしたクラブを迎えた中、立ち上がりから果敢に攻め込み、8分にハイプレスからFWフリアン・アルバレスが先制点を挙げる。しかし、その後は度々チャンスを逸脱すると、後半にまさかの3失点。試合はこのままタイムアップ。1-3の敗北を喫し、2連敗でプレーオフラウンド出場圏外の27位にまで後退している。 試合後、2失点目のきっかけとなった不可解なPK判定にも触れたシメオネ監督は「2つの意味で。これは素晴らしい大会だね。前半のようにプレーし、多くのチャンスを作ったにも関わらず、それを逃し続ければ、後半のようなことも起こり得るだろう」としつつ、「それから、あれがPKだと言える何かを見つけられればいいね。主審はハンドと言い、その次にコケのプッシングを主張してたよ。我々にはチャンスがあり、彼らは守備面でも運に恵まれた。4-2で勝てたかもしれないのに、1-3で敗れた」と振り返った。 さらに、同指揮官は「ノーファールだと思う。少なくとも、なぜPKなのかを説明する義務があるはず。UEFAが正しい判定だったと言い切れるようなものがあればいいけど…。まぁ、フットボールの一部である以上、このようなことも起こる可能性があるから、いつかは我々に有利に働くことを願っておこう」と心境を吐露した。 ただ、敗因のひとつには決定力不足を挙げたシメオネ監督。開始1分にFWアレクサンダー・セルロートが相手GKと1vs1の局面を外すなど、攻撃陣が不発に終わっていたが、同指揮官は「主審とVARのひどいミスが起こる前に、我々の決定力不足だ。3、4回の明らかな得点チャンスがあった素晴らしい試合だったけど、チームにはこの大会で求められているほどの決定力がなかった。2試合7失点…チャンピオンズリーグで非常に難しい局面を迎えていることを自覚しなければならない」と攻撃面もさることながら、ケガ人続出で最終ラインが不安定な現状にも嘆いている。 そんなアトレティコ・マドリードの次戦は、来月6日に行われるパリ・サンジェルマン戦に。フランス王者という難敵だが、悪い流れを断ち切り、浮上のきっかけをつかみたいところだ。
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