「スカートをめくってスマホを中に…」俳優・髙木俊が盗撮犯を現行犯逮捕 生かされた“警察官の役作り” 私人逮捕の注意点とは?
ミュージカルの舞台などで活躍する、俳優で声優の髙木俊さん(43)。12月13日に都内のターミナル駅で、盗撮被害の瞬間を目撃したといいます。 【画像】俳優・髙木俊さんが目撃した盗撮犯の行動とは? いつ、どんなところでも起こりうる盗撮被害。その犯行目撃から逮捕までの一部始終を取材しました。 髙木俊さん: 仕事に向かおうと思って駅でホームに向かう時に、エスカレーターで盗撮をする瞬間に出会った感じです。 (男が)女子高生の後ろにピタッと止まったんで、なんかおかしいな?ってのが一個引っかかって。本当、若者ですね。全然その辺にいるカジュアルな格好した。 上りエスカレーターに乗ろうとしていた女子高校生。そのすぐ後ろに、20代ぐらいの若い男が小走りで駆け寄ってきたといいます。 女子高校生の後ろで止まり、立ち続ける姿を不審に思った髙木さんが、近寄ってその様子を確認すると…。 髙木俊さん: 左手でスカートをめくって、スマホもその中に突っ込んで撮影している状態でした。 許せないというのはもちろんベースとしてあって、大胆にするものなんだっていうぐらい大胆にしていたんで、びっくりしました。 男は大胆にも左手でスカートをめくり、右手で握ったスマートフォンのカメラをスカートの中に向けていたのです。女子高校生本人は、気づいていなかったといいます 髙木俊さん: 瞬間的にスマホ持っている手を取り押さえ、もう片方の手も取り押さえ、エスカレーター上で確保しました。「何やってんだ!」っていうことを声かけて、「何もしてないです!」って逃げようとしていたんで、暴れるのを僕がずっともう取り押さえている状態で。 正義感がちょっと強くなるのか分かんないですけど、なんか自然とそういうふうに体が動いた。 取り押さえたままエスカレーターを上り切り、その後、駅員の通報によって駆け付けた警察に身柄を引き渡したという髙木さん。 男を確保してから身柄を引き渡すまでの間にも、俳優としての役作りが生かされたと思うことがあったといいます。 髙木俊さん: 警察の役を結構やっていて、いろんな作品でたまたまなんですけど。警察のドキュメンタリー番組みたいなのを、録画してよく見ていて、実際そういう盗撮する瞬間で捕まえるとか、そういうのもよく見ていたので。 データ消される、証拠が残らないっていうのがやっぱりダメだと思って、もう何よりも携帯持っている方も、手を動かさないようにずっとしていました。 (男は)「彼女に連絡させてください」っていうのをずっと言って、携帯をどうにかしていじろうっていうのをやっていました。 逮捕されたのは、埼玉県在住の自称無職の20代の男。 警察の取り調べに対し男は、「盗撮していただろうと言われて、逃げようとしましたが捕まってしまいました。性的欲求に勝てず撮影しようとしてしまいました」と話しているといいます。 髙木俊さん: 私人逮捕の現行犯でということだと思います。 後々考えると確かに捕まえる方も危ないんだなっていうのは思いました。
私人逮捕の際の注意点「記録を残す」
警察庁によると、盗撮に関わる検挙件数は年々増加傾向にあり、2023年はの検挙数は約7000件となりました。 今回、髙木さんは、声かけ・駅員のところまで連れて行くなどをし、私人逮捕に貢献しましたが、全国盗撮犯罪防止ネットワークの代表理事をつとめる平松直哉氏は、「場合によっては暴力沙汰になる可能性」と指摘。 より安全な方法として、大きな声を出して周囲の人を巻き込むことでより安全に対応できるといいます。 また、えん罪を防ぐ方法としては、声がけなどの対応の前に、犯行場面の様子を記録して残しておくことが大事だということです。 (「めざまし8」12月17日放送より)
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