「高時給の派遣社員」でも正社員になるべき? 今の年収でも十分生活できているけれど……「派遣社員」と「正社員」の違いとは?
自分のライフプラン・キャリアプラン
派遣社員の実情はどのようになっているのでしょうか。厚生労働省の「令和4年派遣労働者実態調査の概況」(※)を確認してみました。 「同一労働同一賃金」の課題を論じられるとき、「正社員と派遣社員の間に格差がある」ことが懸念されています。調査によると派遣社員の時間給(基本給、税込みの時間給換算額)は、「1250~1500円未満」が27.8%でもっとも多く、「1000~1250円未満」が27.1%となっています。時間給別の満足・不満足の割合は下図表のとおりです。 (図表)
満足していない理由は、「同一の業務を行う他の労働者よりも賃金が低いから」「自分の能力や職務内容に見合った賃金ではないから」「業務量に見合った賃金ではないから」があげられます。個人的には、満足している人の割合が想像していたよりも高いように感じました。 最後に私事ですが、私自身は正社員を経験した後、派遣社員として長く勤務しました。新卒で入社した会社で社会人としての教育を受けたことが、後々の基礎になっています。 その後派遣社員として過ごした複数の会社では、それぞれの社風や独自の仕事のやり方など勉強になる点が多々ありました。これらの経験が、ライフプラン・キャリアプランを考える上で役立っていると思っています。 働き方に迷ったら、上記のメリット・デメリットを参考に、ライフプラン・キャリアプランという側面からも考えてみるといいかもしれません。 出典 厚生労働省 令和4年派遣労働者実態調査の概況 執筆者:宮﨑真紀子 ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
ファイナンシャルフィールド編集部