【独自】自民党・二階後継「三男の伸康くんで決まりやで」その瞬間兄の顔は真っ青に…《兄弟バトルに世耕も加わり、混線する和歌山政局…二階氏は入院説も》
入院説が流れる二階氏の病状
24日の記者会見後、急な解散総選挙も見越し、メディア各社は伸康氏に選挙用の写真撮影を申し入れた。しかし伸康氏は「まだ中途半端な立場ですので」と固辞している。 その背景について前出の自民党の和歌山県連幹部はこう明かす。 「ことによっては二階家が2つに割れる。伸康氏が自民党から出馬し、俊樹氏は無所属で出馬ということもありうる」 風雲急を告げている、新しい和歌山2区の候補者。岡本町長もこう話した。 「俊樹氏が出たいという意向があることはわかっています。伸康氏に会ったときに『調整は家族でやってほしい』と伝えてあります。こちらもそういう事情があるので推薦ではなく、出馬要請としています。ただ、最後は伸康氏でまとまってくれると信じています」 さらに、三男・伸康氏にはもう一つの壁がある。裏金事件で、自民党から離党勧告を受け無所属になった世耕弘成参議院議員の存在だ。これまで何度も二階氏の地盤から衆議院にくら替えの動きを見せていた。ベテラン秘書でもある伸康氏は、世耕氏の動きには神経をとがらさざるを得ない。24日の記者会見でも、 「物心ついたときから右も左も前も後ろも政治といいますか、選挙であったわけです。その時の(選挙や出馬する人の)構成は当然、影響があります。ただ、選挙は常にやっぱり自分との戦い。父の背中を家族として見ながらそう思いました」 と伸康氏は語った。 だが、世耕氏もすでに動きを加速させている。最近も新しい和歌山2区に入り支援者と会合をもっているという。 「二階氏がいなくなり、世耕氏にとってはついに巡ってきたチャンスだ。衆議院選挙になれば出るはずとみている人が多い。実際、権勢を誇った二階氏の力は急速に薄れている印象だ」(自民党の和歌山県議) 伸康氏の出馬要請が大きく報じられる中、二階氏が裏で絵を描いたのではとの憶測も広がる。一方、政界引退の記者会見で、二階氏は「後継者は地元に一任」と述べた後、まったく動静が伝えられていない。4月17日にジャーナリスト・田原総一朗氏のパーティを直前で欠席すると、21日の和歌山県連の会合も欠席。「心臓の疾患で都内の大学病院に入院中」という噂が広がっている。 「町村会の出馬要請が二階氏と関係しているような報道もあります。しかし、私は二階氏が政界引退の記者会見後、連絡はとっていません。二階氏からも伸康氏でなんて話は一切ない」と二階氏が裏で糸を引いているという報道を否定した岡本町長。伸康氏、俊樹氏そして世耕氏……誰が二階氏の後継を射止めるのだろうか。 ・・・・・ 関連記事『【6月解散総選挙】与党過半数割れ! 落選する「裏ガネ議員」全実名を大公開…サヨナラ岸田総理、そして「あの男」が帰ってくる』では、和歌山を含む西日本の全選挙区の当落予想を報じています。
現代ビジネス編集部