広島大が「女子枠」導入へ 2026年度入試から理・工・情報科学の3学部 定員は計37人
広島大は25日、2026年度入試から理、工、情報科学の3学部に「女子枠」を設けると発表した。いずれも推薦・総合型入試の枠組みを使い、定員は計37人。3学部では女性の新入生が15%程度と少ないため、男女比の偏りを是正する狙いで初めて導入する。 【表】主な国公立大の女子・女性枠 理学部は7人(学部の定員の3・0%)、工学部は工学特別コースの15人(同3・3%)を女子枠とする。いずれも総合型選抜で大学入学共通テストや口頭試問、筆記試験、面接を課す。情報科学部は、共通テストを課さない学校推薦型(地方創生枠)で15人(同8・3%)。書類や面接、筆記試験で評価する。 広島大によると、23年5月時点の女子学生の割合は理学部18・8%、工学部14・3%、情報科学部14・7%。23年度入学者でみると3学部は約15%で、全学部平均の39・0%を大きく下回った。 この日の記者会見で、越智光夫学長は「女子の割合が少ない学部に限った制度だ」と説明。「学術や企業の発展には女性の視点が欠かせない。個人的には、3学部でも女子学生が30%程度まで増えてほしい」と期待を述べた。 女子枠は近年、理工系の学部を中心に導入が相次ぎ、国公立大の24年度入試では島根大や山口東京理科大、名古屋大など少なくとも17校が取り入れた。
中国新聞