長崎原爆資料館の展示リニューアル「強い期待が資料館にはある」被爆二世の会が申し入れ書提出《長崎》
NIB長崎国際テレビ
再来年度に予定している長崎原爆資料館の展示リニューアルに対し、県被爆二世の会が申し入れ書を提出しました。 核兵器をめぐる国際情勢や科学的な視点による放射線の影響などについて、展示するよう求めています。
(県被爆二世の会 小宮 伸二会長) 「二度と原爆、核兵器は使わない。核兵器がない社会にする。強い期待が資料館にはある」 申し入れ書を提出したのは、県被爆二世の会です。 長崎原爆資料館は再来年度に展示内容のリニューアルを予定していて、去年11月に基本設計案を示しました。
今回、大幅な変更を予定している「核兵器のない世界を目指して」のコーナーでは、「二つの世界大戦」と題して4つの核兵器の模型を展示し、原子爆弾の開発から投下に至るまでの経緯を説明するゾーン。
没入体験型の展示として、四方のスクリーンに核兵器の映像を映し出し、疑似体験できるゾーン。
爆心地周辺のジオラマで、復興を遂げた長崎の街並みを見比べることができるゾーンなどを設けるとしています。 申し入れでは「核抑止」の考えを否定し、核廃絶へ向かうべきとの考えを示すことや、原爆の放射線について、被爆二世への遺伝的影響の可能性が否定できないことなどを展示するよう求めました。
(県被爆二世の会 小宮 伸二会長) 「放射線が非常に危険であること、80年たった今でも、被爆後遺症に苦しんでいる被爆者がいるということ。科学的な視点が資料館にはとても大事だと思う」 井上琢治 館長は「申し入れの内容を含め、専門家の意見も聞きながら、慎重に検討したい」と応えました。
市は運営審議会の意見を踏まえ、今年度中に基本設計を完成させる方針です。