21世紀枠対決 具志川商が甲子園初勝利 八戸西降す 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第3日の22日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われた。ともに21世紀枠の初出場2校が対戦し、具志川商(沖縄)が8―3で八戸西(青森)を降し、甲子園初勝利を挙げた。21世紀枠校同士の対戦は3度目で、21世紀枠校の勝利は2016年(88回)大会の釜石(岩手)以来5年ぶり。 【21世紀枠対決を写真で】 具志川商が機動力や小技を生かした攻めで快勝した。二回に比嘉らの4連打に盗塁などを絡めて4点を先取。その後もスクイズや犠飛などで小刻みに加点した。新川は球威のある直球主体に7回2失点。八戸西は福島が制球に苦しみ、4失策と守備も乱れた。七回に桐山の適時打で2点を返して粘ったが、前半の失点が響いた。 ◇具志川商・喜舎場正太監督 (二回裏の積極的な走塁は)二回表に(中堅の)大城がバックホームで先取点を防いでくれて、リズムよく仕掛けることができた。自分たちから仕掛けないとチャンスは生まれない、と思っていた。 ◇具志川商・大城勢武太中堅手 (二回の守備で本塁への好返球を見せ、先取点を防ぐ)エースの新川が緊張した表情をしていたので、がむしゃらにプレーした。(名前のせんたの由来は)お父さんが野球をやっていて、守備位置がセンターだった。 ◇八戸西・小川貴史監督 (先発の)福島は本来の調子ではなかった。(4失点した二回は)最少失点に抑え、食らいつきたかった。守備で防げる部分もあり、弱さが出た。細かい部分ができないと全国では勝てない。 ◇八戸西・福島蓮投手 真っすぐも変化球も決まらず、修正できなかった。想像以上に打たれ、甘くなかった。真っすぐのコントロールを磨き、球速や(球の)回転数も大事にしたい。(春先で実戦経験が不足しており)試合勘を取り戻し、もう一度帰ってきたい。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。