釧路で今年度初のクルーズ船寄港 市民有志らおもてなし
北海道釧路市への今年度最初の外国クルーズ船「ノルウェージャン・ジュエル」(バハマ船籍、9万3502㌧)が14日、釧路港西港区第4埠頭東側岸壁に寄港した。乗客はバスツアーで釧路地域を周遊したほか、市民有志らが釧路フィッシャーマンズワーフMOOなどでもてなした。 今回のクルーズは乗客2262人、クルー1030人が、10日の東京を皮切りに仙台、函館、青森を巡り、国内ラストポートの釧路を経由し、アメリカのダッチハーバー、スワードへ向かう。 同船はこの日午前8時ごろ着岸し、市職員らが横断幕などを設置して出迎え。乗客らが続々とツアーバスに乗り込んだほか、シャトルバスやタクシーで市内へと向かった。MOOや隣接するEGGでは、市民団体による文化交流イベントなどが用意され、着物の試着体験をしたキャロル・ウォニッシュさんは「パーティーで着たいくらい気に入った。とても素晴らしい体験をさせてもらった」と笑顔を見せた。また、北大通では多くの乗客が散策する様子が見られ、営業中のそば店にも外国人が多数訪れたという。 NPO法人グローカルみらいネットの大倉光昭理事長は「本当にたくさんの人が来てくれた。今後は船着き場での体験なども行いたい」、釧路国際交流の会の西村貞広会長は「ようやくコロナ前に戻りつつあるので、市民の皆さまにも応援してほしい」と話していた。 今年度の外国クルーズ船は18隻の寄港を予定している。歓迎セレモニーに出席した吉田英樹副市長は「北米に近い港として活用されており、寄港が増えてきている。さらなる増加に向け今後も船長やクルーとさまざまな情報交換を行っていきたい」と意欲を示した。 次回は19日に「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5906㌧)が西港第4埠頭に寄港を予定している。
釧路新聞