〝冬の使者〟翼広げ 小川原湖にオオワシ飛来
鳥の中で冬の使者といえば白鳥だが、もう一つの冬の使者、国の天然記念物オオワシが小川原湖に飛来している。 オオワシは例年11月になるとロシアや北海道方面から飛来し、湖に近い森などで越冬する。本州にも広く飛来し、琵琶湖でも観測されるという。 オオワシは日本に生息するワシの中で最大級で、羽を広げた幅は2・5メートルほど。黒い体と羽、白い尾と風切り羽、黄色い大きなくちばしが特徴。両足の鋭い爪で魚や水鳥を捕らえて餌とする。時に小動物を捕らえることもある猛禽(もうきん)類だ。 しかし開発によりねぐらとする森林の減少、また北海道での鹿猟の鉛弾による鉛中毒、風力発電のバードストライクなどで個体数が減少、絶滅危惧種に指定されている。 オオワシは青森県内では小川原湖や六ケ所村の湖沼、また下北半島の川内川などに毎年飛来し、来春まで過ごす。
デーリー東北新聞社