豊洲市場の土壌汚染対策追加工事現場を公開、7月末までに安全性を確認
THE PAGE
東京都は24日、今年10月に開場を予定している豊洲市場(江東区)の土壌汚染対策の追加工事現場を報道陣に公開した。土壌汚染対策を検討する専門家会議の平田健正座長(放送大学和歌山学習センター所長)は、7月末までに豊洲市場の安全性について調査結果をまとめるとした。
豊洲市場では現在、水銀ガスの侵入を防ぐ工事と、ガス濃度の上昇を抑える換気設備の設置工事が行われている。同時に地下水管理システムを強化するためにポンプ増設も進んでいる。 水産仲卸売場棟の1階から、階段を降りて地下ピット内へ。機械の駆動音が響くなか、工事用照明に照らされた工事業者が、床面にコンクリートを流し込み、平らに整える作業を行なっていた。このコンクリートの打設工事によって、床面が最大で25センチ高くなるという。
都によると、現時点で追加対策工事は順調に進んでいる。コンクリートの打設工事は5月中旬までに順次完了し、その他の工事も7月中旬には終わる予定だ。 工事現場の見学には、専門家会議から平田座長と中島誠氏(国際航業フェロー)も出席。両氏によると、追加対策工事後の豊洲市場の安全性を確認するため、ガス濃度の測定調査を6月中旬から7月中旬にかけて行う。 (取材・文:具志堅浩二)