離職ゼロで被災者診療 志賀町立病院、CF支援も
能登半島地震で最大震度7を観測した石川県志賀町の町立富来病院は甚大な被害を受けたが、職員は一人も辞めず復旧に取り組み被災者の診療に当たる。今も施設の一部は使えない状況で、同病院を中心とした地域医療の復興を後押ししようと、クラウドファンディング(CF)の活動も進む。支援者は「必要な医療を提供するための力になれば」と話す。 能登半島の付け根に位置する志賀町。富来病院は町で唯一、24時間救急に対応するなど地域医療の中核を担ってきた。元日の地震で建物は激しく損壊、ライフラインも寸断した。 職員約130人はほとんどが地元在住で避難所暮らしの人もいるが、地震後も離職者はなく復旧に奔走した。