異文化交流の機会創出を 八学大生有志がCF フランス人半年間受け入れ目標
八戸学院大の学生有志が、外国人と異文化交流を図るためのクラウドファンディング(CF)を行っている。20代のフランス人ボランティア2人を半年間受け入れ、学生との共同活動などを通し、地域のグローバル意識の向上を後押しする。リーダーの地域経営学部2年工藤聖矢さん(22)は「外国人に対する心の壁を取り払い、“外国人ウエルカム”の空気をつくりたい」と話す。CFは30日まで。 工藤さんは盛岡市生まれ、東京育ち。中学からアイスホッケー留学のため単身カナダに渡り、米国を含めて6年間海外で生活した。外国人と交流し、他国の文化や価値観に触れてきたことは、視野を広げる大切な経験になった。 一方、地方はグローバル化で後れを取っていると感じている。八戸で外国人と交流する機会はほとんどない。学内でも学生と留学生がおしゃべりする場面を見ない。同学部講師の勧めもあり、自分たちで国際交流できる機会を創出していこうと、外国人を受け入れるためのCFを決めた。 今回のボランティアはフランスからも金銭的支援を受けられるため、CFで募る費用は50万円。12月から滞在予定で、市内の小中学校などで交流してもらったり、大学のプロジェクトに参加してもらったりするほか、近隣の企業と協力して商品開発にも取り組んでもらう。まずは来年1月18日、フラット八戸でスケート体験を通した交流イベントを開く。 ボランティア受け入れは今回が第1弾で、今後もさまざまな国から迎え入れたい考え。工藤さんは「地方も外国人観光客が増えているが、受け入れ体制はまだまだ。外国人目線のアドバイスをもらえれば、より海外の人に喜ばれる地域になり、活性化にもつながる。現状を変えたい」と熱く語る。 CFサイト「CAMPFIRE」で募っている。
デーリー東北新聞社