小泉進次郎氏「日本の出る杭になる」力説するも “中身空っぽ” にあふれる絶望「料理人になれ」「外国の水飲むな」「お茶を世界に」続く続くよ珍妙発言
9月27日の投開票で、石破茂氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏の “三つ巴” の戦いとなりそうな自民党総裁選。 【写真あり】進次郎氏の街頭演説に駆けつけた菅義偉前総理の “異変” 序盤では、進次郎氏が第1回投票で1位か2位に食い込み、決選投票で余裕の勝利を収めるというのが大方の見方だった。ところが、最近の「次の自民党総裁にふさわしい候補」を問う各種調査をみれば、進次郎氏がここにきて大失速していることがわかる。 「たとえば、日本経済新聞とテレビ東京が13~15日に実施した世論調査では、全体では進次郎氏が2位だったものの、自民党支持者に絞ると、進次郎氏は3位に転落。石破氏(25%)、高市氏(22%)、小泉氏(21%)となっています。このままでは上位2人に残れるかどうかも微妙な情勢です。 失速の大きな理由は、進次郎氏の発言にあるとみられます。口を開けば “中身が空っぽ” であることがバレてしまうのです。党内からは『討論会に出れば出るほど支持が離れていく』という声も聞こえてきます」(政治担当記者) 進次郎氏の発言で、もっとも大きな議論を呼んだのは、解雇規制の見直しについてだ。 「6日の出馬記者会見で、進次郎氏は『日本経済のダイナミズムを取り戻すため、労働市場改革の本丸である解雇規制の見直しに挑みたい』と表明、事実上の最優先公約となりました。ところが、この発言が、『企業が社員を解雇しやすくするのか』と大反発を食らったのです。 すると進次郎氏は、13日の番組でこうした声を『いや、違う』と否定。『働き方が多様な時代にルールが合っていない状況を変えていきたい。大企業にリスキリング、再就職支援を義務づけたい』と、当初の主張を大幅にトーンダウンさせたのです」(同) 実は、進次郎氏の発言は、これ以降、迷走を続け、どうにもトンチンカンな発言が増えていく。 16日、金沢市でおこなわれた討論会では、大学の奨学金返済をめぐる問題について質問が出た。 「これに対し、進次郎氏は『大学に行くのがすべてじゃないです』と発言。『これからの時代、求められているところはいっぱいある』とし、『いま、日本食の料理人さんの数が足りなくて困っています、旅館とか。そうした手に職をつければ(大卒と)遜色なく稼げるようなキャリアが作れる』と答えたのです」(同) 質問の意図から外れた発言に、SNSでは反発の声が広がった。Xでは、 《進学したい人は全員進学できるようにするのが政治家では》 《呆れ果てた。“学問を極める”と“職能を身につける”はトレードオフの関係性にはない》 などのツッコミが入る事態に。 21日には、視察先の千葉県富津市で記者団から水政策について問われ、こんな珍回答を披露した。 「進次郎氏は、『水がおいしい町なのにコンビニで外国のペットボトルの水を飲んでいる。こんなに理屈の合わない消費の仕方はない』とし、『水道水とコストを比べたら100倍以上違う。高いものをわざわざ飲む、私はこういう基本的な水の飲み方、使い方を変えていく』と話しました。水道水を飲めば『可処分所得が増加して懐が温かくなる』とも述べたのです。 意味不明な主張に、SNSでは《貧乏人は水道水飲めwww》《現代のマリーアントワネット》などのコメントが寄せられました」(同) 珍妙なコメントはまだまだ続く。23日、鹿児島を訪問した進次郎氏は、祖父の出身が鹿児島だと語ったうえで、 「いま、日本で(輸出用の)お茶の生産がいちばん高いのが鹿児島。鹿児島のお茶をさらに世界に届けていく。総裁になったら、輸出体制を強化し、もっと農家の収入が上がる形を作りたい」 と強調したのだ。「地方を元気にしたい」という文脈だとはいえ、鹿児島のお茶を世界に、との言葉に、Xでは《鹿児島も馬鹿にされたものですね》などのツッコミが入っていた。 支持が下落傾向にある進次郎氏は、焦りを感じているのか、23日、自身のXに《自分が日本の出る杭になって、長年の課題に決着をつける。》とのコメントを投稿。これに対しても、《進次郎さんは杭にもならないと思いますけど。だから打ちようが無い》など、絶望的な意見が寄せられる始末だ。 さらには、こんな “飛び火” コメントも。 《小泉進次郎さんのホームページ行っても公約する政策が見当たらず。この程度の準備で首相を目指すのかと言わざるを得ない》 たしかに、公式サイトの総裁選特設サイトを見ても、《決着 新時代の扉をあける》と大書きされてはいるものの、とくに公約となるような具体的な政策は書かれていない。 「出馬会見で自信満々に語った『解雇規制の見直し』公約がトーンダウンしたことで、進次郎氏がいったいなにをしたいのか、国民にはまったく見えなくなってしまいました。 選択的夫婦別姓は導入すると明言していますが、採決の際は議員に賛成を義務づける『党議拘束』をかけないなど、正直どの政策に対しても本気度が感じられないのは確かです」(同) 結局、進次郎氏は何がしたいのか――それが誰にもわからないまま、総裁選は27日に投開票される。はたして、ここからの逆襲は叶うのか。