サンシーカーのヨット、マイアミでの国際ボートショーにて

（ブルームバーグ）： 中国のコングロマリット、大連万達集団の傘下企業が、ヨットメーカーの英サンシーカー・インターナショナルを米ライオンハート・キャピタルに売却することで合意した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

関係者１人によると、万達とマイアミに本拠を置くライオンハートはいわゆる売買契約（ＳＰＡ）を締結。英規制当局の承認が得られれば、来月にも取引が完了する予定だという。関係者全員が非公開情報であることを理由に匿名を条件に語った。

万達とライオンハートの担当者にコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。

万達は2013年半ばにサンシーカーの株式92％を「推定３億2000万ポンド」（現在のレートで約613億円）で取得。当時、王健林会長はこの投資について、中国のハイエンド高級品消費の「飛躍的な」伸びに後押しされたと説明していた。

1969年に英南部プールで創設されたサンシーカーは「スーパーヨット」「オーシャン」「プレデター」「マンハッタン」などのモデルを展開。同社のヨットはスパイ映画「００７」シリーズの「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」「ダイ・アナザー・デイ」に登場した。

関連記事

原題：Wanda Said to Agree to Sell James Bond’s Yachtmaker to Lionheart（抜粋）

(c)2024 Bloomberg L.P.