【七夕賞】キングズパレス伸び脚鋭く1馬身先着 Wコースでラスト11秒5
七夕賞の追い切りが3日、東西トレセンで行われた。重賞初制覇を狙うキングズパレスが鋭い伸びを披露し、松岡騎手は気性面での課題克服に手応えを得ている。 ◇ 〝二人三脚〟での歩みを実らせる。新潟大賞典2着のキングズパレスは美浦Wコースでラスト1ハロン11秒5(5ハロン68秒4)とシャープな伸びを見せ、僚馬に1馬身先着。4週連続で追い切りをつけた松岡騎手は、満足げにうなずいた。 「帰厩時の状態面のベースが高かったぶん、その後の上積みを作れず苦労したけど、先週しっかりやってからのレスポンス(反応)が良くて、今週はいい動き、反応をしていた」 早くから素質の一端をのぞかせながら、気性の難しさが響いて惜敗の繰り返し。それでも「気性が素質に追いついてくるのがいつなのか、それを大事にして調教からやってきた」と丁寧に向き合ってきた成果が、ようやく表れてきた。 右回りだと直線で内にササる癖があるが、鞍上は「最後の1ハロンを集中させる調教を課して競馬でも少しずつ改善傾向にある。初めての場所(福島)も鍵になるけど、不安よりも楽しみ」と前向き。手塩にかけて育ててきた相棒との重賞初制覇へ、期待をふくらませる。(板津雄志)