月額「1万9800円」のリースで車を借りていますが、「200万円」のコンパクトカーを買うか迷っています。リースの場合何年で新車購入の値段に追いつきますか?
車は私たちの移動を便利にしてくれるアイテムですが、車体の購入や維持にお金がかかります。そのため、月額料金で車が使えるリースへの注目が集まっています。しかし、リースを考えている方の中には「新車を買うのとリースで乗るのはどちらがお得なのだろう」と悩むこともあるでしょう。 本記事では200万円のコンパクトカーを購入する場合、リース料金の何回分に相当するかを計算します。それぞれのメリットとデメリットを把握し、自分に合った車の所有方法を選択しましょう。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
月額1万9800円のリース車を契約する場合、約8年で新車購入と同等の支払いになる
車は軽自動車やミニバンなどさまざまな選択肢がありますが、機能性と価格をバランスよく兼ね備える車としてコンパクトカーがあります。コンパクトカーの場合、200万円前後で購入でき、かつ車内空間も十分なため単身からファミリー層まで幅広い使用用途に対応できます。 なお、リース料金は契約年数やオプションにより変動しますが、仮に月額料金1万9800円でコンパクトカーをリース契約した場合を考えてみましょう。 その場合、200万円÷1万9800円=101ヶ月でおよそ200万円です。101ヶ月を年数に直すと8. 41年のため、8年ほどで新車購入と同等の支払いを行うと判断できます。つまり、200万円の車を買うならリース料金の約8年分になります。
リースの仕組み
リースは、車を自分で購入するのではなくリース車を扱う会社から「車を借りる」仕組みを指しています。そのため、車の所有者はリース会社で、契約者はあくまで使用者という立ち位置です。毎月月額料金を支払うことで車検代やオイル交換代など各種メンテナンス代の出費が発生しない特徴があります。なお、ガソリン代は毎月自己負担です。
リース契約と購入のメリットとデメリット
ここからはリースと車を購入する場合のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。リースの特性がメリットにもデメリットにも反映されています。 【リース契約のメリットとデメリット】 リース契約で車を手に入れる場合のメリットとデメリットは下記のとおりです。 ■メリット:まとまった支払いが不要 リース契約ではガソリン代以外の費用が月額料金に含まれているため、初期費用の数十万円や車検の際にかかる数万円の負担が発生しません。そのため、すぐにまとまったお金を準備できない方に適しています。 ■デメリット:車が自分のものにならない リースでは車が自分の資産として扱えないため「車を自分のものとして扱いたい」と思っている方には不向きです。また、月額料金で支払いが明確ですが、長く乗る場合は「結局買った方がお得だったかも」と後悔する可能性があります。 また、小さなお子さんを車に乗せる場合は車を汚す可能性が高いでしょう。リースの場合、返却時に現状復帰が必要なため、車を汚す心配がある場合は購入の方が適しています。 なお、株式会社ジョイカルジャパンの『カーリース利用者における今後の利用に関する意識調査』によると、これまでカーリースの利用経験がある方において93.5%が「今後もカーリースを利用したい」との回答を行っています。そのため、デメリットを理解して問題ないと考える場合、カーリースがおすすめでしょう。 【購入のメリットとデメリット】 車を購入するメリットとデメリットは下記のとおりです。自分のライフスタイルや考え方にメリットが適しているかチェックしてみましょう。 ■メリット:車が資産になりカスタマイズも可能 車を購入するメリットは、車を資産として扱える点です。そのため、車の相続や贈与が可能です。また車が好きでカスタマイズを行いたい場合も購入がおすすめです。 ■デメリット:初期費用がかかる 車を購入する場合は、新車中古車問わず初期に大きな金額を支払います。そのため、ある程度資金を用意してから購入が必要です。また、2年に1度(新車の場合は3年に1度から)車検があるため車検費用の準備も欠かせません。 なお、同調査によるとカーリース契約者のうち67.5%が「車を借りている感覚がある」と回答していることから、車を自分の所有物としたい場合は購入がおすすめです。
車の取得方法は自分のスタイルやライフプランをイメージして選択しよう
車を所有する場合、リース契約と購入の選択肢がありますが、車を使う頻度やライフプランを考えた選択がおすすめです。数年間だけ車に乗りたい場合や、いろいろな車に短いスパンで乗ってみたい場合はリースが適しています。 一方で車をカスタマイズしたかったり子どもに汚される可能性があったりする場合は、購入の方がストレスを軽減して乗れるでしょう。 出典 株式会社ジョイカルジャパン カーリース利用者における今後の利用に関する意識調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部