福島市西地区に「地域おこし協力隊」 遊休農地活用やにぎわいづくりに挑戦
福島市西地区「地域おこし協力隊」の任命式が12月2日、福島市役所で行われた。(福島経済新聞) 【写真】任命セレモニー後のフォトセッション 福島県出身で移住前は宮城県仙台市の企業で勤務していた神長倉巧(かなくらたくみ)さんは、幼少期に震災で被害が大きかった福島県浪江町から福島市荒井へ避難。その後13年間住んでいたということもあり、この土地への思い入れが強く、地域おこし協力隊員に就いた。 福島市西地区では遊休農地が多く、また少子高齢化により地域のにぎわいが少なくなってきている。こうしたことを踏まえて、遊休農地を生かした地域のにぎわいづくりとして、古民家カフェを中心とした周辺地域の遊休農地の活用や、地域生産者とのイベントの企画・運営、西地区のブランディングを後押しするため、ウェブ、SNSを活用して福島市西地区の魅力を発信する協力隊員を市が募集していた。 神長倉さんは「中学生の頃から西地区の文化祭や敬老会のボランティアに参加し、地域の方々と交流してきた。ボランティアなどの地域貢献だけでなく、自分の考えたアイデアで西地区を盛り上げたい」と意気込む。「(協力隊)卒隊後も定住を考えているので、地域の方との交流やイベントの企画運営を通して地域の課題解決になることを見つけ、新しい目線からアプローチできるような隊員になりたい」とも。 木幡浩福島市長は「観光交流の一番の拠点となりつつあるこの地区の施設の皆さんとつながり、他の隊員の方々の経験を吸収し、多くの人の刺激になるような活動をしてほしい」とエールを送った。 地域おこし協力隊員としての任期は2027年11月まで。
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