中野信治氏「正直、見ていて残念」開幕戦レース後あわや接触、角田裕毅をたしなめる「今やるべきことではない」｜WEDNESDAY F1 TIME
レーシングドライバーの中野信治氏が、今季開幕戦バーレーンGP決勝のチェッカー後に起こった、角田裕毅とダニエル・リカルドのあわや接触のシーンについて言及した。 【動画】バーレーンGP終盤、マグヌッセンの後方まで迫った角田裕毅にチームオーダー「今？冗談だろ？」 このレースで角田は11番グリッドからレースをスタートさせた。だが角田はタイヤ交換の度にライバルチームにアンダーカットを許し、ポジションを大きく下げてしまう。ハードの第3スティントではケビン・マグヌッセンを追いかけDRS圏内まで詰めたものの、後方からソフトタイヤを装着したリカルドがいいペースで迫ってきた。
チームはここで角田に対して「ダニエルとポジションをスワップしよう」とチームオーダーを指示。角田は「今？冗談だろ？」と不満をあらわに。 前に出たリカルドは15周以上走ってきたソフトタイヤの劣化もあり、このあとマグヌッセンを抜くことができず。フィニッシュの前にすぐ後ろにいる角田にポジションを戻すこともなく、リカルドP13、角田P14というポジションでチェッカーを受けた。 チェッカー後のクールダウンラップでは、ターン8で角田がリカルドを強引に抜き、あわや接触という場面も。シーズン初戦からRBはチーム内での確執が懸念される状況となった。
中野信治氏は『DAZN』の『Wednesday F1 TIME #2』内で、RBのチームオーダー発動については「難しい判断だったと思う」との見解を示した。 チェッカー後のターン8で角田とリカルドがあわや接触、両者が感情的になっていたシーンについて、中野氏は教え子でもある角田について、たしなめる言葉を口にしている。 「こうやって映像を見てしまうと、あまり良い印象は正直受けないです」 「やっぱりレースが終わった後なので。イン側から行って（ブレーキを）ロックさせて、そこで終わればよかったんですけど、もう一回抜きに行っているんで」 「さすがのあれに対してはリカルドも無線で反応したんですよね。ピーが無線で入っていたくらいですし。（冷静な）リカルドがそう言う、ってことはよほど“何？”ってなったんでしょうね」
