4月20日にリニューアルオープンする水木しげる記念館（水木プロ提供）

　鳥取県境港市の水木しげる記念館が建て替え工事を終え、4月20日にリニューアルオープンすることになった。漫画家水木しげるさん（1922～2015年）の代表作「ゲゲゲの鬼太郎」など作品中心だった従来の展示内容に加え、水木さんの人生を常設展示で紹介する。 【写真】常設展第4章「水木しげるの描いた妖怪たち」。洞窟の中に約50体の妖怪が潜む（水木プロ提供） 　常設展示は、水木さんの境港市で過ごした少年時代、過酷な戦争体験、漫画家として成功するまで、描いた妖怪たちなど6テーマ。企画展示室も設けて、これまで紹介できなかった貴重な原画を半年ごとに入れ替えて展示する。課題だった資料保存機能も強化。延べ床面積は約1688平方メートルで旧記念館に比べ1・5倍になった。総事業費は約9億円。 　記念館は料亭跡を改装して2003年にオープンしたが、築100年以上が経過し老朽化。工事のため昨年3月から休館していた。既に前売り券を販売している。同記念館では「戦争体験の展示も充実させた。平和学習にも役立てていただければ」と話している。（土井誠一）