日比野菜緒、フルセットの熱戦で日本は3連勝

日比野菜緒がシングルス2勝目を挙げて日本のファイナル進出を決める（写真＝田沼武男 Photo by Takeo Tanuma）

女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ BY ゲインブリッジ・ファイナル予選 日本対カザフスタン」（東京・有明コロシアム）の第2日となった4月13日、日本はファイナル進出に王手をかけて迎えた。第3試合では、日比野菜緒（ブラス／世界ランク79位）がユリア・プチンツェワ（同50位）に6-4、3-6、7-6(7)で勝利。日本は3連勝でファイナル進出を決めた。 【画像】「日本対カザフスタン」2日目フォトギャラリー 昨年11月に行われたプレーオフでコロンビアを3勝2敗で下し、ファイナル予選に駒を進めた日本は、11月にスペイン・セビリアで行われるファイナル進出をかけてカザフスタンと対戦。12日に行われたシングルス2試合で日比野がアンナ・ダニリナ（同939位）を6-1、6-0で、大坂なおみ（フリー／同193位）がプチンツェワを6-2、7-6(5)で下して2勝を挙げてファイナル進出に王手をかけた。 初日に2勝を挙げてファイナル進出に王手をかけた日本は、2日目の第1試合に日比野が登場。カザフスタンの1番手を担うプチンツェワに対し、第1セットではループボールやスライスを使ってストローク戦でリズムを作っていく。第6ゲームをラブゲームでキープすると、続く第7ゲームも自ら攻めて0-40に。このチャンスでプチンツェワのドロップショットがネットにかかってブレークに成功する。このリードを保ったまま6-4でセットを奪った。 このまま勝利へ勢いに乗りたい日比野だったが、プチンツェワもキレのあるストロークで押し込んでいく。開始から4ゲームを連取された日比野は、2度のブレークバックで3-4とするも第8ゲームで3度目のブレークを許し、そのまま3-6でセットを失った。 勝負の最終セット、日比野は先にブレークを許す展開となったがすぐさまブレークバック。第7ゲームでは40-15からデュースにもつれる嫌な展開を自ら攻め抜いてキープする。試合はそのままタイブレークへ。ここで日比野のショットが乱れて5連続ポイントを献上。2-6と4度のマッチポイントを握られてから追い上げを見せると、7-7でミニブレーク。続くポイントをしっかり取り切り、2時間10分のフルセットマッチを制した。 ＜日本代表メンバー＞ 日比野菜緒（ブラス／単：79位、複：164位） 本玉真唯（安藤証券／単：119位、複：139位） 大坂なおみ（フリー／単：193位、複：―） 柴原瑛菜（橋本総業ホールディングス／単：351位、複：21位） 青山修子（近藤乳業／単：―、複：20位） 監督：杉山愛 ＜カザフスタン代表メンバー＞ ユリア・プチンツェワ（単：50位、複：364位） ジベク・クランバエワ（単：483位、複：142位） アルジャン・サガンジコワ（単：804位、複：925位） アンナ・ダニリナ（単：939位、複：54位） ザリナ・ディアス（単：―、複：―） 監督：ユーリ・シュキン