（左）演説後、気勢を上げる石破首相（右）街頭で市民らと握手する鳩山元首相

　石破首相と鳩山由紀夫・元首相が19日、鹿児島県に来県し、それぞれ自民党と立憲民主党の衆院選候補者の応援に立った。 【写真】石破首相の街頭演説会場の入り口で、金属探知機を使った検査を受ける来場者ら（19日、鹿児島市で）＝秋月正樹撮影

　石破首相は3区の薩摩川内市と2区の鹿児島市西谷山、1区の鹿児島中央駅前の計3か所でマイクを握った。

　谷山第二中央公園で行った演説では、政治資金収支報告書の不記載問題について「どんな理由があろうと、（不記載が）あっていいはずがない。我々はもう一回、原点に帰らなければならない」と強調。政治改革とともに地方創生を成し遂げなければならないとし、「もう一度みんなが笑顔で暮らせる、安心で安全な日本の国をつくりたい」と声を張り上げた。

　会場には多くの聴衆が集まり、演説が終わった石破首相に握手を求めていた。

　「政権交代を実現させよう。新しい政治の流れをみなさんと一緒につくっていこう」

　鹿児島市の百貨店「山形屋」前で午後5時過ぎ、立憲民主党候補のそばに立つ鳩山元首相が買い物客らに呼びかけた。

　自民党派閥の政治資金問題に触れ、「みなさんの税金をごまかしている。裏金問題に染まる自民党を政権から引きずり下ろさないといけない」と訴えると、大きな拍手が送られた。

　立憲民主党は21日には、泉健太・前代表が、23日には野田代表が来県する予定という。