Living in Sapporo《ドイツ人》ヤミツキさん前編 きっかけは“ゴジラ”
どうしても日本語を勉強したくて三度来日
1回目の来日は1年ちょっとでしたが、人・自然・食べ物すべてが気に入ってしましました。ICUは英語で会話をすることが多いので、言葉の不自由も特に感じなかったんですね。ただ、自分の日本語の能力にはすごく不満だったので、すぐにでも日本に戻って来たかった。ドイツに帰国後、アメリカ資本のコンサルティング会社に就職したりチリにあるシンクタンクにいたりしたことがあるんですが、日本でやり残したことがあると思い、文部科学省の研究生として再びICUと東京外国語大学にやって来ることになりました。 それが2011年4月からの2年間で、「日本の通商政策」に関する論文を書くために、日本の政治家・官僚・企業にインタビューをしました。TPPが絡んでいることもあり、インタビュー対象を探すのは本当に苦労しましたね…。日本にとってTPPがどれ程重要でかつ繊細な問題かを、論文の作成を通して実感しました。 研究生として日本にいられるには2年間だったので、2013年3月にまた日本を離れるのですが……やはり日本語をもっと勉強したくて、JET(The Japan Exchange and Teaching Programme/外国青年を招致し地方自治体等で任用することで外国語教育の充実と地域の国際交流の推進を図る事業)のプログラムでその年の8月から札幌国際プラザの国際交流員として働くことになりました。(後編に続く) ※後編は24日(日)に掲載します。