[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 前編
ズラリと並んだプレシジョンパワーのモノラルパワーアンプ+DC/DCコンバーターだが、よく見ると全部で14台のユニットが詰め込まれている。本来ならば10+2=12台なのだが、残りの2台は実はダミー、両サイドの設置された筐体の中身は実はリアスピーカーだ。ちょっとした遊び心でデザインもサウンドも向上させた。
◆DSPやサブウーファーなどもフラット設置、フロアの作り込みも実用的でオーナーの望み通り
ラゲッジ手前のスペースにはリゾルトの16チャンネルDSPであるM-DSPをインストール。一方の左サイドにはカロッツェリアのサブウーファーであるTS-W1000RSをインストール。システム全体をコントロールするDSPはハイレベルな調整で狙いのサウンドを引き出している。同時に定番のサブウーファーはフロントスピーカーとのつながりも計算され尽くされ、オーナーが望んだ低音再生をしっかりと表現している。
ラゲッジにはプロテクションが用意され、全ユニットをカバーして荷物も無理なく積載できる完全フラットなフラットスペースができ上がる。パネルはエア抜き加工が施され音抜けはもちろん熱対策も万全。ヘビーなシステムを安定して駆動させるための工夫でもある。
ハイエンドなシステムを組んだ根本さんのメルセデス、次回の後編では狙い通りのサウンドを引き出すために選んだフロントスピーカーや充実のシステム構成、さらにはコクピットまわりのインストールについて紹介していくこととしよう。
土田康弘|ライター デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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