長持ちや笠踊り、4年ぶり千鹿頭神社例祭にぎわう 長野県諏訪市有賀
長野県諏訪市有賀の千鹿頭神社で、農作業の始まりにあたり豊作と地域の安寧を願う例祭が30、31の両日行われた。宵祭りは小学5年の巫女(みこ)4人の浦安の舞に続き、4年ぶりに長持ち、笠(かさ)踊りを奉納。たくさんの氏子が集って高らかな声で囃子(はやし)うたを響かせ、境内ににぎわいが戻った。 同神社氏子総代会(小泉富彦会長)が催し、有賀区の年間最大の行事の一つ。ここ数年、コロナ禍で中止や規模縮小を余儀なくされてきたが、今年ようやく恒例を復活させた。 見物客が取り巻く中、有賀区内5地区が子どもと大人それぞれの長持ち、笠踊りを次々に披露。長持ちを担ぎ、威勢の良い合いの手で活気を呼び込んだ豊田小学校4年の児童(10)は、「ぶっつけ本番だったけど体が自然に動いて頑張れた。豊田に生まれたからこそできるお祭りを誇りに思う。これからもずっと祭りで活躍したい」と目を輝かせた。 小泉会長は「災いなく平穏に暮らせている感謝を氏神様にようやく表わせた。伝統を継続させる大変さも痛感したが、皆で作り上げる一体感、楽しさを味わえた」と氏子の協力に感謝し、今井則幸区長も「多くの区民が集うのは久しぶり。皆の笑顔で活気づきうれしい」と声を弾ませた。