ASローマ監督デ・ロッシ「デ・ゼルビは天才。ブライトンとの対戦は望んでなかった」
注目の一戦が決定
ASローマ監督のダニエレ・デ・ロッシはブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC監督ロベルト・デ・ゼルビを「天才」と呼び、娘たちが友人同士であることを明かした。 ローマは、ヨーロッパリーグのラウンド16で、イングランド・プレミアリーグのブライトンとの対戦が決まった。ブライトンといえば、日本人FW三笘薫が所属しているチーム。指揮をとるのはイタリア人のデ・ゼルビ監督だ。 ブライトンは22-23シーズンの序盤にデ・ゼルビを迎え、リーグ6位と創立以来、過去一番の成績を収めた。今シーズンも現時点で7位と上位につけ、数々のジャイアントキリングを成功させている。 デ・ロッシはセリエAのトリノ戦前の記者会見で、そんなブライトンの智将との関係について語った。 「私はブライトンが対戦相手になることを望んでいなかった。準備が難しい試合になるだろう。彼らはイングランドの多くのトップチームにダメージを与えた」 そして彼らが親しい間柄であるエピソードをこう披露した。 「私はデ・ゼルビを尊敬しています。彼は私にとってお手本でした。彼は私を助けるために、彼の本やデータを私に提供し、アドバイスをくれました」 さらに「私たちの娘たちは友達です。彼らは試合を観戦するためにロンドンのローマクラブに集まる予定のようです。彼の娘はローマのスカーフを持っていないのではないかと思います」と微笑みながら冗談も付け加えた。 またデ・ロッシは「このことが私たちをさらに団結させてくれました。彼(デ・ゼルビ)は天才だと思う。彼が好きかどうかを抜きにしても、彼は何か新しいものをもたらしました。それをできる人は天才だ。天才を真似することはできませんが、多くの人が彼の真似をしたいと思っています」と語り、デ・ゼルビが名将の域に足を踏み入れていることを示唆した。 かつてデ・ゼルビがブライトンに就任する数週間前のこと、デ・ロッシと共にマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督との会食のためにイングランドを訪れたことがあったのだそう。このエピソードは、何か運命めいた物語を感じさせなくもない。 現在、好調をキープしているローマ、強豪ブライトンの壁を乗り越えれば、デ・ロッシの監督としての名声が一気にあがる可能性はある。 この戦いは、三笘薫の活躍を期待する日本人が注目するのはもちろんだが、イタリアサッカー界においても、後に語り継がれる一戦となるかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部