聖夜 賛美歌と祈り 函館ハリストス正教会で「市民クリスマス」
函館ハリストス正教会(児玉慎一神父)で24日夜、「市民クリスマス(降誕祭徹夜祷)」が開かれた。ビザンチン様式を基本とした聖堂内で聖歌隊が神を賛美する歌声を響かせ、祈りをささげた。
同正教会では長年、クリスマスイブに信徒のほか、市民や観光客にも参加を呼び掛けている。鐘が打ち鳴らされると、明治時代に聖ニコライが訳した祈とう文を児玉神父が読み上げた。歌は無伴奏で、美しい声が聖堂内に響いていた。 イエス・キリスト(救主イイスス・ハリストス)が生誕し、救いをもたらしたことを祝う象徴として、児玉神父が「聖油」と呼ばれる油で参加者の額に十字架を書いたほか、パンを食べる儀式も全員で行った。また、今年は初めて参加者がろうそくを持ち、祈とうを聞き入った。 25日午前10時からは降誕祭聖体礼儀、1月1日午前0時からと同11時からは新年感謝祈とうを行う。ともに参加自由。
函館新聞デジタル