三重・松阪地区の高校で初、三重に委嘱 セーフティー・バイシクルリーダー
自転車競技部、模範的な自転車運転などアピール
三重県警交通企画課と生活安全企画課は、松阪地区の高校では初となる「セーフティー・バイシクルリーダー」を、松阪市久保町の私立三重高校(神崎公宏校長、約1600人)の自転車競技部(山室洸龍主将、6人)に委嘱。9日午前9時15分から同校で委嘱式を開き、山室主将らに委嘱状とオリジナルヘルメットを交付した。また日本競輪選手会三重支部(松阪競輪所属)の同校OBの現役の競輪選手による講話なども行われた。 模範的な自転車運転と交通安全の大切さをアピールする取り組みとして2022(令和4)年に開始。県内に在学の高校生に同リーダーを委嘱し、交通安全に関する自主的な活動を通じて地域での良好な自転車交通秩序の実現を図ることを目的にしている。県内ではこれまで4校が指定され、同校は5校目。 始業式後に開かれた委嘱式では、自転車競技部の山室主将(3年)ら6人が登壇し、野田正隆交通企画課長から委嘱状の交付を受け、日本損害保険協会中部支部からオリジナルヘルメットが手渡された。 野田課長は、県内の交通事故情勢や自転車乗車中のヘルメット着用率などを話し「ヘルメット不着用で事故時の致死率が約2.4倍に跳ね上がる。命を守るためのツールとしてヘルメットの着用を習慣化してもらえるようによろしくお願いします。自転車競技部の皆さんには地域の方々に対してヘルメットの着用や交通ルールの順守などを働き掛けてもらいたい」などと話した。 山室主将は「リーダーとして交通事故を少しでも減らせるように、生徒をはじめ地域の人たちに対して活動していきたい」と話した。 この日は、特別ゲストとして同校OBのプロ競輪選手の西村光太選手(38)、三宅裕武選手(42)、東鉄也選手(42)、小西晴己選手(22)の4人が訪れ「乗ったらメット、降りたらロック」を呼び掛けた。