381系特急「旧型やくも」ラストラン 全国から「撮り鉄」集結 撮影で入った山で遭難し、防災ヘリに救助される事態も
きのう、列車撮影の愛好家いわゆる撮り鉄の男子大学生が、列車撮影のため鳥取県江府町の山に入り、下山中に遭難。防災ヘリコプターで救助されました。 警察によりますと現場は登山道ではない場所で、山に入ったのはいずれも関東周辺在住の20代の3人、撮り鉄仲間だったということです。 また、去年には鉄道撮影の人気のスポットで、私有地の木が勝手に伐採される被害がありました。 これ以外にも、試運転中のやくもに抱きつき、連結部に乗ってポーズをとり記念撮影を行うなど、過激な鉄道ファンによる問題も数多く発生しました。 JR西日本もこうした事態を受け、警戒を強めます。先月行われたJRの記者会見ではこんな発言も。 JR西日本山陰支社 佐伯祥一 支社長 「スーツを着ているといいますか、間接の計画部門の社員も参りまして、安全に運行できるように体制を組んで対応していく」 そしてきょう、まもなく迎えるラストランを前に、撮り鉄の中で人気となっている撮影スポットでは… 小林健和キャスター 「撮り鉄専用の駐車場が近くに設けられているこちら人気の撮影スポットでは、午前中から、JR関係者や警察の方が見守りながら撮影が行われています」 鳥取県・日野町にある下榎踏切付近では、「旧型やくも」の最後の姿を写真に収めようとファンが集まり、JR関係者や警察、鳥取県職員などが、警戒にあたっていました。 「新型やくも」がデビューした今年4月にはこの撮影スポット付近で、線路に人が立ち入ったとの情報があり、列車が遅れるなどの事案が発生していますが、きょうは大きなトラブルはなく、県内外から訪れた多くの鉄道ファンに見送られながら「旧型やくも」は岡山に向かっていきました。 鉄道ファン(東京から) 「東京の新宿区から来ました。サンライズに乗って岡山まで来て、あえて乗り捨ててやくもに乗ってきました。子供と最後に乗りたくて」 ファンの子供 「ちゃんと撮れました。かっこよかった」 乗客は 「最初で最後の381系の乗車だったので、なんか…何でしょう…、もっと乗りたかったなって言うのが正直な感想です」