オグリキャップ以来史上2頭目の快挙達成へ 先週GI初制覇の若武者とエルトンバローズが毎日王冠に挑む
史上2頭目の偉業なるか。重賞2勝の実績を誇るエルトンバローズ(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)が、毎日王冠(3歳上・GII・芝1800m)で88~89年のオグリキャップ以来となる連覇を狙う。 【写真】先週GI初Vを挙げた西村淳也騎手とエルトンバローズのこれまで エルトンバローズは父ディープブリランテ、母ショウナンカラット、母の父ブライアンズタイムの血統。祖母ニュースヴァリューの半姉のベガは93年の桜花賞とオークスの覇者。近親にはアドマイヤベガ、アドマイヤドン、ハープスターなどの活躍馬が並ぶ。 ここまで13戦4勝。昨年4月の未勝利で5戦目にして初勝利を挙げた。そこから1勝クラス、ラジオNIKKEI賞、毎日王冠と破竹の4連勝。GI初挑戦となったマイルCSで連勝はストップしたが、中団追走から渋太く脚を伸ばして0秒2差の4着だから、力を再確認させる内容だった。その後は中山記念が7着、チャンピオンズマイルが8着、安田記念が8着と苦戦が続いたものの、前走の中京記念が5戦ぶりの馬券圏内となる3着。1番人気に応えることはできなかったが、メンバー中最重量の59kgを背負ってのものだから価値がある。復調は間違いなく、この秋は3つ目のタイトルに手が届いていい。 今年で75回目を迎える毎日王冠だが、意外にも連覇は88~89年のオグリキャップの1頭のみ。その後はスガノオージ、エイシンプレストン、テレグノシス、ダイワメジャー、チョウサン、アエロリットの6頭がチャレンジして、3回ある2着が最高着順となっている。エルトンバローズは昨年に続く強豪撃破で「芦毛の怪物」以来の連覇となるか。完全復活を告げる重賞3勝目を期待したい。