カナダ、中国からのEVと鉄鋼、アルミに新たな関税-関係者
(ブルームバーグ): カナダ政府は、中国から輸入する電気自動車(EV)とアルミニウム、鉄鋼に新たな関税を課す。事情に詳しい関係者が明らかにした。
政府はEVに100%、鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課す方針。トルドー首相は、ノバスコシア州ハリファクスでこの政策を発表する予定だ。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。
欧州連合(EU)も、米国やカナダが提案しているよりも低い税率だが、中国製EVに対する新たな関税案を公表した。
先週発表された案によれば、上海汽車集団(SAICモーター)には36.3%、吉利汽車は19.3%、比亜迪(BYD)は17%の追加関税が課される。中国から輸入されるテスラ車に対する追加税率は9%となる。
EU、中国から輸入のテスラ車に9%の関税-決定方針を通知
中国国営の新華社通信によると、中国指導部はサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が今週訪中する際に関税問題を提起する予定だという。サリバン氏は王毅外相と会談する予定で、習近平国家主席とも会う可能性がある。
中国は以前、カナダ産キャノーラ(菜種)の輸入を3年間制限。これは、カナダ当局が華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)をバンクーバーで逮捕したことに対する報復と見られている。
原題:Canada to Hit China With Tariffs on Electric Vehicles, Steel(抜粋)
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Brian Platt