「覚醒剤で減量した」ハリウッドで輝くことを夢見た俳優(67)、20代で経験した“過酷すぎる”ダイエットについて語る
80年代半ば~90年代初期のホームコメディ『ゴールデン・ガールズ』は人気だったけれど、同じ時代に放送されていたシットコム『浮気なおしゃれミディ』をおぼえている人はいるだろうか。その作品で主役を演じていたデルタ・バークは、タブロイド紙や批評家からの“ボディシェイミング”を経験し、当時20代だった彼女は極端な方法で減量せざるを得なくなった。そして、現在67歳のバークが、自身が試した危険なダイエット法と、その過程で学んだことを赤裸々に語った。 【写真】十分美しいのに...「太り過ぎている」と言われたデルタ・バークの当時の写真 TVドラマに出演する前は、ロンドンの演劇学校で学んでいたバーク。減量のために「よくわからない」錠剤を処方されたと、チェルシー・デヴァンテスのポッドキャスト『Glamorous Trash』で明かした。「それを飲むと心臓がドキドキしたけど、体重が減った」とバーク。 80年代初期にアメリカのシットコム『Filthy Rich』に出演していた頃、もっと痩せなくてはというプレッシャーを感じた。そこで医師に同じ薬を処方してくれるよう頼んだが、アメリカでは違法だとわかったため、結局、「ブラック・ビューティー」と呼んでいた薬を闇で売ってくれる人を見つけたという。 仕事に出かける前に「朝、それを飲むと、何も食べなくて済む。私には薬のようなものだった」と彼女。が、やがて耐性ができて、ブラック・ビューティーは効かなくなった。するとその後、同僚にメタンフェタミン(覚醒剤)を勧められた。「当時は誰もクリスタルメス(メタンフェタミン)なんて知らなかった。『細かく刻んで、鼻から吸えばいいんだ』と教えられたわ。私はクランベリージュースに混ぜて飲んだ。そうすると5日間は何も食べなくて済んだ」 過酷なダイエットをしていた当時も、バークの体重は常に話題に上った。「キミはお尻が大き過ぎる。脚が太過ぎると言われたわ。今、当時の写真を見ると、全然太っていないし、私ったらすごく素敵な女神のようって感じ」と彼女は振り返る。 最終的に、公然と細かな部分までチェックされることで、バークの精神の健康は損なわれた。精神的にもろくなり、彼女の体型が「信じられないほど醜い」と言われることに対処できなかったと言う。結果的にバークは、1986年に心身が衰弱して入院した。「耐えられなくなった。私は対処できず、仕事に戻りたくなかった」と彼女。『People』によると、バークは1991年に『浮気なおしゃれミディ』を離れたが、番組はその後さらに2年続いた。 「私はもっと強い人間だと思っていた。嘘やひどい体型批判から自分を守ろうと一生懸命努力したけど、勝てなかった。私はただの女優に過ぎず、何のパワーもない。ハリウッドは頭をめちゃくちゃにする。私はずっと『有名な女優になりたい』と思っていて、それは有名になって尊敬される女優になるということだと思っていたけれど、そうではなかった。私は有名になった瞬間に、『いや、ダメダメ、違う。これは全く私が思っていたものじゃない。こんな風ならもうなりたくない』と。でも、遅過ぎたわ」と述べていた。