阪神大震災20年 非常食を食べる?「ローリング備蓄」のススメ
もしもの時の「保存期限切れ」防ぐ
子供向けの防災講座などを手がけている防災アドバイザーで、NPO法人「プラス・アーツ」(神戸市)の永田宏和理事長は「数年単位で長期保存する考え方は間違いではないが、非常食を非日常的な存在にしてしまいがちで、気づいたら消費期限が切れているなどの失敗が起こりやすい」と指摘し、日常的に非常食を食べて、買い足す「ローリングストック法」をすすめています。 例えば毎月第一日曜日は非常食の日などとして毎月一食分を消費し、その分補充をすることで日常的にローリングストックを実戦すれば、期限切れなどで廃棄するといった失敗は大きく減ります。永田理事長は「阪神大震災の被災者からよく聞かれたのは温かくておいしいものを食べたいという声だった。日常的に非常食を食べるには消費期限1年程度のレトルト食品のカレーやどんぶりもの、フリーズドライ食品を組み合わせることが大切。最近のフリーズドライは味噌汁だけでなく、スープなどもおいしく、野菜を摂取することができて栄養価も高い。子供たちにローリングストックの日はお母さんに楽をしてもらう日などと話すことで、非常食を食べることは特別ではなく楽しく消費できるのでは」と話しています。