「日本で唯一」淡水湖有人島にある小学校児童ら、在籍2人の山間部の小学校と交流 一緒にアマゴ放流
沖島小学校(滋賀県近江八幡市沖島町)と朽木西小学校(高島市朽木中牧)の交流会が、朽木西小学校で開かれた。初めて合同で渓流魚のアマゴを放流するなど児童たちは自然を堪能しながら友好を深めた。 【地図】2小学校の交流が行われた滋賀県高島市 沖島小学校は日本で唯一、淡水湖の有人島にある小学校で、児童数は17人。朽木西小学校は福井県と京都府の府県境近くの山間部にあり、現在は2人が在籍する。 両校とも「県へき地・少人数教育研究会」に加盟する縁から、沖島小学校は朽木で雪の体験を、朽木西小学校側は沖島の琵琶湖で水泳などを経験する機会にしようと、15年ほど前から交流が始まったという。昨年から沖島小学校の訪問は穏やかな気候の秋に行っている。 朽木西小学校では2年前から、朽木漁業協同組合と郷土史研究家の石田敏さん(78)=高島市=の協力で、渓流魚の放流体験に取り組んでおり、今回、沖島小学校の児童にも体験してもらうことになった。 石田さんらから安曇川や渓流魚について説明を受けた後、児童たちは学校近くの針畑川に移動。同漁協が用意した15センチほどのアマゴの稚魚約千匹を放流した。「大きくなあれ」と元気に声をかけながら、清流に向かって稚魚を放った。 沖島小学校4年の児童(9)は「周りに森がある川に入って放流ができて良かった」と笑顔で話した。朽木西小学校2年の児童(7)は「みんなと一緒で楽しかった」と喜んでいた。