連続最高益の計測器HIOKI、岡澤社長に今後の戦略を聞く
来期も最高益更新が期待されるHIOKIの岡澤社長(写真:HIOKI)
車のEV(電気自動車)化や再生エネルギーの拡大など、世界的な脱炭素の流れを追い風に、電子機器の電圧や電流測定、電子部品・材料の性能評価を行う計測機器の需要が活発化している。電力の変換効率を向上できるよう、つまり発電したエネルギーをいかに損失少なく電気エネルギーに換えられるか知るために、こうした計測機器の需要が高まっているのだ。計測機器の中堅で、バッテリーテスターではトップ企業のHIOKI(6866)こと日置電機は、2021年12月期から急激な業績拡大期に入ってきている。脱炭素化の流れは各国の覇権争いから一段と強まっており、HIOKIの受注は2023年にかけてさらに拡大する可能性がある。また2022年に頭を悩ませていた部材調達問題も第4四半期(2022年10~12月)に入り解消のメドが立ち、積み上がった受注残を消化すべく12月から増産に入っている。受注活動を中止していたパワーアナライザなど電子測定器の一部機種の受注も再開した。2023年1月25日には2022年12月期決算と、2023年12月期見通しの公表を控えている。中期的な成長力に大きな期待がかかる同社の岡澤尊宏社長に話しを聞いた。
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中川 茂雄