（ブルームバーグ）： 中国は企業と消費者による設備・製品の買い替えを奨励するため、中央政府の資金を投じる。買い換え需要の喚起は、政府が掲げる今年の約５％成長目標達成に向けた柱となる。

国務院は13日、設備を更新する計画は優遇税制や銀行からの融資に加え、中央政府の予算から支援を受けることができると発表した。

国家発展改革委員会（発改委）は別の声明で、この取り組みは工業や農業、運輸、教育、医療などの分野における設備への支出を2027年までに23年比で少なくとも25％増加させることを目的としていると説明。

ただ、習近平国家主席が製品需要を高める方策として２月に初めて言及したこのプログラムに充てる政府資金の額は、声明には明記されていない。

中国経済は住宅不況の長期化と企業景況感・消費者信頼感の低下に伴う弱い内需に直面。24年の成長率目標は野心的と見られている。住宅や信頼感の問題はデフレにもつながっている。

パンテオン・マクロエコノミクスの中国担当チーフエコノミスト、ダンカン・リグレー氏は、この計画によって27年まで毎年0.7ポイントの成長率押し上げが見込まれると分析。そのほとんどは自動車購入の支援によるものだという。

同氏は、今回の「行動計画には27年まで毎年、漸進的な支援が含まれており、大規模なクレジット刺激策に頼ることなく、内需を下支えし、産業再編と不動産セクターの問題解決のための余地を生む」と指摘した。

原題：China Pledges Government Funds For Equipment Upgrades (2)（抜粋）

(c)2024 Bloomberg L.P.