卒業式の会場は被災地から100キロ離れた金沢市で…石川県の輪島高校で卒業式
最大震度7を観測した能登半島地震から1日で2カ月を迎えました。石川県内では7万6800棟以上の住宅に被害が確認され、未だ1万人以上が避難生活を続けています。この中、県内の公立高校では卒業式が行われ被災地の高校生も様々な想いを胸に旅立ちの日を迎えました。 【写真を見る】卒業式の会場は被災地から100キロ離れた金沢市で…石川県の輪島高校で卒業式 地震で大きな被害を受けた輪島高校。体育館が使用できないため、卒業式は金沢市の県立音楽堂で行われました。 卒業生からは「卒業式ができてみんなの笑顔が見れてうれしかった」といった声や「地震のことを勉強して自分が受けたことの恩返しをして、能登のために働きたい」と言った声が聞かれたほか、卒業生の7割が2次避難により白山市や金沢市で生活していることから、会場では久しぶりの再会を喜ぶ姿が見られました。 式では平野敏校長から107人の卒業生ひとりひとりに卒業証書が手渡されました。 平野敏校長「そんな時代もあったねといつか話せる日がくるわ。だからきょうは、くよくよしないで、きょうの風に吹かれましょう」(中島みゆき「時代」を引用しながら) 卒業を間近に控えて起きた大地震。不自由な学校生活を強いられた生徒は、試練を乗り越え新たな生活に向け学び舎を後にします。 「先生方も大変な思いをされていたにも関わらず私たちのために学ぶ環境を用意して下さいましてありがとうございます。多くの思い出、学び、誇りを人生の糧とし共に力強く歩んでいきましょう」(答辞 村本咲菜さん)
北陸放送