セルティックスOBボブ・クージーがテイタム&ブラウンを称賛「優勝争いを数年は続ける」
ボストン・セルティックスはダラス・マーベリックスとのNBAファイナルをシリーズ4勝1敗で制し、史上最多となる18回目のリーグ優勝を果たした。フランチャイズのレジェンドであるボブ・クージーは、タイトル獲得の原動力となったジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンの二枚看板を称えている。 レギュラーシーズン64勝でリーグ最高勝率(78%)をマークしたセルティックスは、イーストの第1シードを獲得。プレイオフ1回戦でマイアミ・ヒート(4勝1敗)、カンファレンス準決勝でクリーブランド・キャバリアーズ(4勝1敗)、そしてカンファレンス決勝でインディアナ・ペイサーズ(4勝0敗)を下し、NBAファイナルに駒を進めた。 マブズとのファイナルでは3連勝とあっという間に王手をかけ、第4戦を落としてスウィープ勝ち(4連勝)こそ逃したが、第5戦を106-88で制し、2007-08シーズン以来16年ぶり、フランチャイズ史上18回目のリーグ優勝を果たした。 1950~63年にセルティックスでプレイし、リーグ優勝6回を経験したレジェンドのクージーはファイナル開幕前、『ボストン・グローブ』のインタビューで「私は95歳で、墓場に片足を突っ込んでいて、ほとんど動けない。残りの人生がわずかなのは分かっている。だから、人生の全てがより意味のあるものになる。最後に見たいことの一つは。セルティックスが18回目の優勝バナーを掲げることだ」と語っていた。その夢が見事に今回叶った。 クージーはその後、『NBC Sports Boston』のポッドキャスト『Celtics Talk Podcast』に出演。ファイナル平均22.2得点、7.8リバウンド、7.2アシスト、フィールドゴール成功率38.8%、3ポイント成功率26.3%を記録した26歳のテイタムについて、このように評価した。 「テイタムは持ち込んでフィニッシュするのは、私が見てきた身長201cm(登録は203cm)の選手の中で一番上手いし、シュートタッチも素晴らしい。敢えてネガティブな点を探すなら、私は3ポイントシュートを最初のオプションとして使うのは好きではない。それは効果的な武器であり、セルティックスはリーグのどのチームよりも、そしてテイタムはどの身長201cmよりも、よくやっているからだ。彼の小さなステップバックは、決まれば素晴らしい。でも、それを最初のオプションにすべきではないと言っているんだ。テイタムには弱点がないと思う」 また、平均20.8得点、5.4リバウンド、5.0アシスト、フィールドゴール成功率44.0%、3ポイント成功率23.5%の成績でファイナルMVPに輝いた27歳のブラウンに対しても高く評価する言葉を残している。 「今年、ジェイレン(ブラウン)はゲームのあらゆる部分で大きな進歩を遂げた。ディフェンス面でも、パスの面でもだし、ターンオーバーも減っている。そして、キーとなる重要なシュートも撃っている。プレイオフのあの試合(インディアナ・ペイサーズとのカンファレンス決勝第3戦)を覚えているかい? あれはプレッシャーの中でのものだった。ジェイレンにはテイタムのような武器はないが、そこまでの差はない。この2人が26歳、27歳で、今後数年間活躍することが計算できるのはセルティックスにとって朗報だ。彼らは優勝争いを数年は続けるだろう」 テイタムとブラウンの二枚看板がいる限り、セルティックスはそう簡単には崩れないだろう。
NBA Rakuten