【RIZIN】新居すぐる「仲が良いからこそ武田光司と殴り合える」友情を超えた戦いへの覚悟【インタビュー】
■今年も試合後はクラブでカウントダウン「武田は家も近いから連れていきます(笑)」
――大みそか大会は2年連続の出場です。新居選手にとって大みそかの試合は特別なものでしょうか? 【新居】日本人ファイターだけじゃなくて、世界中の格闘家にとってもPRIDEの時代から“大みそかのさいたまスーパーアリーナ”は聖地でみんな注目する大会だし、そこに2年連続で出させてもらえることはすごくうれしいです。この対戦カードの意味をしっかり込めて、きっちり2024年の最後の仕事をします。 ――今年は夏のビッグイベント『超RIZIN.3』にも出場されて、今やRIZINに欠かせないファイターとなりましたが、人気や知名度の広がりは実感しますか? 【新居】そうですね、もともとはクラブのセキュリティーというイメージが強かったと思うんですけど、最近になってやっとRIZINファイターみたいな感じになりました(笑)。でも格闘技を広めていくっていう意味では、朝倉未来さんや平本蓮選手みたいに格闘技に興味がない層までを引きつけられるような選手に僕もなりたいんで、そこはまだまだです。同じ時代にああいう華のある選手がたくさんいると、僕も諦めない気持ちを続けられるんでうれしいですね。 ――現在もセキュリティーはやっているのでしょうか? 【新居】一応、会社には所属していますが現場には出ていなくて、SNSにアップしてる「セキュリティーあるある」の撮影とかで行くくらいです。でも、今でもクラブに遊びに行ってます(笑)。 ――クラブ通いはずっと続けているんですね。 【新居】もう16年目かな。数ヶ月前に武田と高木凌くんがバチバチしてましたけど、その少し前に武田も高木くんも含めて大人数で一緒にクラブで遊んでました(笑)。阿部大治がウェルター級からライト級に落とすって言ってた時は、「武田と大治が身内同士でやるかな」ってワクワクしてて、武田と高木くんも近い関係でバチバチで面白いなって思ってたら、武田がこっちに来ちゃいました(笑)。 ――高木選手とは先月末に沖縄合宿に一緒に行っていましたね。 【新居】合宿中に試合が決まったんです。「バチバチだった高木くんじゃなくて、こっちかい」と思ったけど、武田がオファーを受けてるのに僕が受けなかったら、ファイターとしてもセキュリティーの先輩としてもすごく恥ずかしいことなので、そこは絶対に逃げたくないと思いました。 ――試合前にはさすがにクラブは控えるのでしょうか? 【新居】試合の1ヶ月前から一切遊びを辞めているので、11月で年内のクラブは一旦終了して、今は練習と体のケアだけに時間を使っています。 ――去年の大みそかの弥益ドミネーター聡志選手との試合後には「クラブでカウントダウンイベントがあります」と話していました。 【新居】そこに武田が1人でお祝いに来てくれたんですよ、「すごいですね、おめでとうございます」って。そんな相手と1年後に対戦できるなんて、感慨深いしうれしいです。 ――今年も試合後はクラブでカウントダウンを? 【新居】もう勝手に席を予約されてると思うので(笑)、どんな結果になろうが行きますし、武田も大丈夫なら2人で一緒に行くってこともあるかもしれないですね。僕はかならず行くので、武田が来るか来ないか。そもそも、あいつが今住んでる家も僕が紹介した不動産屋から借りてて、家も近いから連れて行こうと思えば連れていけるな(笑)。