「本気で取り組んでいるのか甚だ疑問」拉致被害者家族会が政府の動きに不満… 岸田首相「北への働きかけ絶えず行っている」
拉致問題の解決を求める国民大集会が11月26日に東京都内で開かれ、家族会は「日本政府が本気で取り組んでいるのか、甚だ疑問」と、進展のない状況に不満を示した。
政府へ積極的な姿勢求める家族会
11月26日に開かれた国民大集会。 家族会代表でめぐみさんの弟・横田拓也さんは、拉致問題に進展が見られない状況に強い口調で疑問を呈した。 「日本政府は、本気でこの人権・人道問題解決に向けて取り組んでいるのでしょうか、甚だ疑問」
また、被害者の親世代が高齢化する中、家族が他界したあとに被害者が帰国しても「全く喜べない」と強調。 「タイムリミットがあることを北朝鮮に理解させることが重要。万が一、親世代が他界してしまったあとに拉致被害者全員を帰国させた場合、また、なおも人質外交を続ける場合、私たちは静かな怒りから猛烈な抗議をすることになる」
横田早紀江さんも、政府の積極的な姿勢を求めた。 「親であるから本当に命がけで戦いたい。どうか、政治の皆様方も首相も大変お忙しくて大変だと思うが、命がかかっている。命を日本に取り戻していただきたい」
北朝鮮への働きかけ「絶えず行っている」
一方、今年5月、日朝首脳会談の実現に向けて、自身直轄のハイレベルで協議を行っていく考えを表明した岸田首相は「様々なルートを通じて、様々な働きかけを絶えず行い続けているが、早期の首脳会談実現に向け、働きかけを一層強めて参ります」と話した。 北朝鮮への働きかけを絶えず行っていると明かした岸田首相。具体的な成果を挙げることはもちろん、スピードも求められている。