次の100年をつくる最初の1日を。夏至の下北沢でフェス開催
「自分がやりたいことを、できる範囲でやる」ことが大切
メイン会場となる「ADRIFT」で行われるキーノートは、Transition Collective共同創業者で、元デンマーク・デザイン・センターCEOのクリスチャン・ベイソン。テクノロジー、デザイン、スタートアップ、環境活動、幸福度……すべてにおいて世界をリードするデンマークで、システミックイノベーションと呼ばれる共創的な社会課題の解決を牽引してきた人物だ。阿座上も「ゼブラ的な街づくりや事業づくりのヒントが必ず得られる」と、興奮気味に話す。 他にも元京都大学総長で人類学・霊長類学者の山極寿一や、自由民主党で衆議院議員の伊藤達也、故・宇沢弘文の娘で社会的共通資本を推進する占部まり、ハーバード大学大学院で素粒子の研究を行う科学者の久保田しおんなどが登壇する。 カンファレンスだけでなく、誰でも無料で入場できるワークショップや、マルシェ・ショーケースやアート展示も充実。ワークショップはゼブラ企業とも親和性の高いB Corpについて考えるセッションや、コモンズ投信によるお金との向き合い方のセッションなど全部で8つが企画され、企業としても個人としても学びになる機会が提供される。 マルシェ・ショーケースでは、子どもの食の機会格差とフードロスを同時に解決するネッスーや、さまざまな原料と日本酒を組み合わせて酒造りを行う福島の酒蔵haccoba、地域資源を活かして地域と都市を繋ぐプロダクトを開発している陽と人などが出店。また、海の環境保全と日本の海藻文化の継承を担うシーベジタブル、繋がる暮らしを体感できるMaruta、麻布台ヒルズで予約困難な状況が続くベトナム発のグローバルピザレストランPizza 4P'sのキッチンカーも並ぶ。 参加者はカンファレンスで興味のあるセッションで学びながら、休憩時間にちょっとマルシェをのぞいてみたり、アーティストの展示を見てみたり、フェスで出会った人々と語らったり……。興味や時間の使い方もさまざまに、アクティブな姿勢で臨むのが、ZEBRAHOOD 2024流の楽しみ方だ。 「社会課題の解決って『自分がやりたいことを、できる範囲でやる』ことが大切だと思っています。でも、僕たちがそのできる範囲をグッと広げて可能性を提示できれば、『もしかすると、自分もこんなことができるかも』と思ってもらえるのではないかと。そうすれば、その壁をブレイクルーすることができる。フェスの参加者みんながそうなり、しかも互いに繋がり合えば、とんでもなく大きなウネリとなります。それこそ、100年後の課題解決へ向けた大きな一歩が踏み出せるのではないかと期待しています」 ZEBRAHOOD 2024 開催概要 日程:2024年6月21日(金) 時間:9:00-19:00頃予定 場所:北沢タウンホール、下北沢ADRIFTほか下北沢周辺 チケット:カンファレンスパート参加1Day:10000円(一般)、1000円(学生)ほか ※マルシェ&ショーケース&アート展示には無料で入場可能 阿座上陽平◎早稲田大学卒業後、メディア企業やメーカーでマーケティングプランニング、クリエイティブディレクション、コミュニケーションデザイン等を担う。2021年に田淵良敬、陶山祐司とともに株式会社Zebras and Companyを創業し、共同代表に就任。ユートピアアグリカルチャー プロデューサー、ブラックスターレーベル理事他も兼任。
Forbes JAPAN 編集部