「バイプレイヤーを主役に抜てき」が流行の理由 来年1月ドラマで市川実日子が初主演【独自】
暑い盛りだというのに、来年1月から始まるドラマの「マル秘」な話がちらほら漏れ伝わってきた。川口春奈(29)、広瀬すず(26)、芳根京子(27)ら“おなじみ組”はどうやら主演が確定。だがここに、名脇役との評を取る意外なベテラン女優が食い込んできたのだ。 【写真を見る】冬ドラマ主演確定といわれる人気女優3人の名前 ***
世間ではまだ夏ドラマの話題が口の端にのぼるが、 「各局はすでに来年の編成に手をつけています。1月スタートの冬ドラマを念頭に人気女優に声をかけ、キャストも決まり始めていますよ」(民放関係者) まず日本テレビ系。土曜22時からの枠で「2人の恋に判決を」なるドラマを予定。川口春奈が主演に内定しているという。 「川口はSnow Manの目黒蓮と共演した『silent』(フジテレビ系)で大ブレイク。目下トップ女優の一角を占め、この時期にスケジュールが埋まるのは当然といえます」(同)
最も意外な人選
次はTBS系。広瀬すずが金曜22時からの「クジャクのダンス、誰が見た?」で主役を務める。タイトルは変更の可能性アリとか。 「最近はドラマよりCMの印象が強い彼女ですが、今回は漫画が原作の本格クライムサスペンス。警察官だった父を殺されてしまった主人公が犯人を突き止めるという物語です」(同) 芳根京子は、同じTBS系の火曜22時枠で「その恋は雨に乗せて」という恋愛ものに挑む。こちらもタイトルは暫定案だそう。 「今春、芳根が出演したフジ系の『Re:リベンジ―欲望の果てに―』は平均視聴率4%台と振るわず、次に期する思いは強いはず」(同) ともあれ、ここまで主演の常連たちが並ぶ中で、 「最も意外な人選は市川実日子(みかこ)でしょう。脇役を多く務めていた彼女が、46歳にして初めて地上波の本格ドラマで主役をやることになりそうなのです」(同)
バイプレイヤーの潮流
そのドラマとは日テレ系の「山の麓の宇宙人」で日曜22時半からの枠。市川は1998年にモデルから転じて女優デビューし、2016年の映画「シン・ゴジラ」で環境省の個性的な若手官僚役を演じて鮮烈な印象を残した。これで日本アカデミー賞の優秀助演女優賞を獲得し、地歩を固めたとされる。 ドラマ評論家の古崎康成氏によれば、 「華はないけれどヒロインをピシッと引っ張るようなキャラクターを演じてきました。『カムカムエヴリバディ』(NHK)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)で確かな存在感を発揮した、近年最注目のバイプレイヤーです」 女優になって四半世紀余り。名脇役たる彼女の主演抜てきにはどんな背景が? 「脇役のイメージを脱却した女優といえば近年では江口のりこさん(44)が代表格ですが、バイプレイヤーの抜てきはいまやトレンドになりつつあります。ヒロインは“親しみやすいか、視聴者の共感を得られるか”が重視される傾向にあるからです。安藤サクラさん(38)や伊藤沙莉さん(30)も、そうした理由で主演級女優として開花しました」(同)