山口県防府市が603人の転入超過、雇用が増えて若者が増加 2023年人口移動報告
総務省の2023年の人口移動報告で、山口県防府市が603人の転入超過となり中国地方の市町村で最も多かった。県内では山口市も104人の転入超過で、県央部に流入が進んだ実態が浮かぶ。 【グラフ】3年連続で転出超過数が全国最多の広島県 転入者が転出者を上回る転入超過で、防府市の内訳は15~19歳170人、30代186人などとなっている。同市政策推進課は「製造業など市内にある企業の雇用が増え、若者の転入も増えている」とする。中国地方では広島県廿日市市が505人、同県熊野町が223人と続いた。 山口県では阿武町(20人)を加えた2市1町が転入超過。ただ、県全域では3718人の転出超過で、22年より911人増えた。20~24歳が2383人のマイナスで、県が重要課題に掲げる若者の流出が目立つ。 都道府県別の転出超過は広島が1万1409人で最も多く、岡山5621人、島根1889人、鳥取1756人。転入超過は関東や大阪、福岡などの7都府県。海外との転出入は集計に含まれていない。
中国新聞社