平野莉玖「行動力には自信がある」 歌手とアパレル業の二刀流を語る
――アパレルブランドオーナーのやりがいは? うちは基本的にオンラインショップでアイテムを販売していますが、定期的に地方でポップアップストアを開いています。その時にお客さんが集まってきてくれて、さらに服に対してリクエストもしてくれる。それに応えて喜んでくれた姿を見ると、やりがいがあるなと感じています。接客も自分でやるのですが、楽しいです。接客のバイト経験はまったくないのですが、行動力だけで突き進んでいるのでやったことないことも積極的にやります。 ――ブランドの将来設計図をどのように描いていますか? 今の目標は「街中で自分のブランドを着ている子を見つける」ことです。まだ1度も遭遇したことがないので、いつか自分が作った服を街中で自然と見かけるようになったら、もう立派なブランドになったなと自信がつくと思うので。それが今の目標です。 ■歌手活動も再開「誰かの心を動かせるアーティストになりたい」 ――アーティストとしては2014年に活動を停止し、2021年に再開されました。復帰の理由は? アーティスト活動を停止してからアパレルをやり始めましたが、音楽との接点もいろいろ生まれていったんです。それで小学5年生から中学3年生までラッパーとして活動していた思い出がいろいろと蘇ってきて…。その時にやっぱりもう一度、音楽で人の心を動かしたいと思いました。そう思えたのはBANTY FOOTさんというレゲエアーティストの存在があります。EXPRESSさんとフューチャリングした楽曲「交差点」を聞いたとき、立ち止まっていても意味がないなと思い、アーティスト復帰への背中を押されました。BANTY FOOTさんに心を動かされたように、自分も誰かの心を動かせるアーティストになりたいと思っています。 ――アーティストとアパレルブランドオーナーの“二足のわらじ”は大変ですか? 正直言うと大変ですね。アパレルブランドのデザインも手がけるのですが、最近はアーティスト活動が忙しくなってきていて、デザインする時間がなくてモヤモヤする部分があります。でも、アパレル会社には信頼できる仲間たちがいるので、スタッフさんたちに任せてアーティスト活動に専念できる環境を作っています。その都度、そのタイミングで臨機応変にやっていきたいなと思っています。
■平野莉玖 1999年3月1日生まれ、名古屋出身。幼少期からダンススクールに通い、兄弟でダンスユニットを結成。小学5年生からソロのラッパーとして活動をはじめ、さまざまなライブに参加する。中学校卒業と当時にアーティスト活動も停止。2020年にアパレルブランド「RKS RICKY」と立ち上げ、翌年にはアーティストとしても復活する。現在アパレルや音楽など、さまざまな分野で活動する。
田中景子