ラグビーコラム ラグビー界の公用語は英語 そこで、聞き慣れない英語の用語を解説します
【ノーサイドの精神】ラグビーの世界的公用語は英語である。日本国内でも、それはあまり変わらない。リーグワンのチームのほとんどに英語を母語とする指導者がいて、外国人選手も多数加入してきている。そのためか、これまで日本語で話していた用語を、英語にする日本人選手も多くなった。取材でよく耳にする、あまり聞き慣れない英語の用語をいくつか挙げてみたい。 ■エナジー energy これはお分かりでしょう。エネルギー=活力のこと。ちなみに「エネルギー」はドイツ語での読み方。英語読みの「エナジー」がラグビー界では一般的になってきた。 用例:「後半、交代で入ってきた選手がチームにエナジーを与えてくれた」 ■ナレッジ knowledge 一般的には知識、知見という意味で、特に付加価値のある有益的な知識とか、体系的な知識という側面も持つ。ラグビーでは「理解度」という意味も持つ。どのエリアでどんなプレーを選択するのかといった、戦術的な要素もからんでくる。 用例:「チーム全体がナレッジを共有しないと、再現性のあるプレーにならない」 ■コリジョン collision 衝突とか激突という意味。日本語では「接点」という表現をよく使うが、それよりも激しさを伴うイメージがある。日本のプロ野球でも、本塁での過激な衝突プレーを防ぐために2016年に「コリジョンルール」が採用された。それでこの単語を覚えた人も多いのでは。 用例:「相手の内側のディフェンスが堅かったので、コリジョンエリアを外側に変えたらうまく攻撃できた」 ■ファンダメンタル fundamental 根本的、基本的という意味。「ファンダメンタルスキル」といえば基礎的な技術ということになる。似たような意味で「ベーシック(basic)」という言葉もあるが、ファンダメンタルの方がより専門的で、深いレベルのことについて表現するというのが英語でのニュアンスのようだ。経済用語でもよく出てくるのでご存じのビジネスマンは多いだろう。 用例:「ミスが起きてしまうのはファンダメンタルなスキルが足りないからだ」