1カ月間に消防団の格納庫28カ所から計28台の発電機が紛失 佐賀市内、盗難か
佐賀市は17日、市消防団の消防格納庫に配備している発電機について28カ所で1台ずつ計28台(購入金額約175万円)がなくなっていることを確認したと発表した。盗難の疑いがあることから、佐賀北署に相談している。 市危機管理防災課によると、4月8日から約1カ月間で、富士支所管内など計4カ所から「発電機が見当たらない」との報告が相次いだ。5月11日に消防団長から市消防団全てに点検を指示し、14日までに市全体の格納庫202カ所のうち久保田支所管内、大和支所管内など計28カ所で紛失していることが分かった。 発電機は横45センチ、幅24センチ、高さ38センチで、重さ12・7キロ。2012年に購入し、格納庫に1台ずつ配備していた。格納庫内が荒らされるなどした状況はなかった。 紛失した28カ所中、「通常施錠している」と回答したのは8カ所で、「緊急時の出動に備え、鍵をかけていない状況もあった」との報告もあった。5カ所は「いつまであったか分からない」としており、同課は「備品確認の在り方も今後の課題」としている。 発電機は夜間の活動に必要であることから、市は代替機を購入して配備する方針。同課の上野良知課長は「消防団の消防資機材の管理をあらためて徹底し、再発防止に努める」と述べた。(川﨑久美子)
川﨑久美子